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人工肩関節 肩関節は構造的に股関節と似ており、けん玉の受け皿と玉の関係のようなかみ合わせをしています。受け皿に当たるのが肩甲骨関節窩で体幹側、玉に当たるのが上腕骨頭で腕側になります。肩の人工関節には大きく3種類、玉だけ人工物に置換する人工骨頭(半人工関節)、受け皿と玉両方を置換する人工関節、そして受け皿を玉のような形、 …
人工肘関節・人工橈骨頭 関節リウマチによる関節症や高度な粉砕骨折で行われる手術です。関節リウマチにおいて疼痛を伴う拘縮肘(痛みと動きが悪い肘)、疼痛を伴う不安定肘(痛みと肘の不安定性で動かせない肘)、強直肘(ほとんど動かせない肘)が人工肘関節の主な手術適応になります。肘関節の頭側(上腕骨側)および手側(尺骨側)を人工関 …
胸椎・腰椎の疾患 腰椎椎間板ヘルニアは比較的若年者に、腰部脊柱管狭窄症は比較的高齢者に生じるいずれも神経痛や麻痺を生じる疾患で、整形外科の外来の中でも受診者の多い一般的な疾患です。 下肢痛や下肢の運動麻痺を生じます。また、歩くと下肢痛が生じたり強くなったりし、休憩すると症状が消失する間欠性跛行といわれる症状を有する方も …
胸椎・腰椎の疾患 年齢とともに徐々に脊椎が変性し全体のバランスが悪くなることで、慢性的な腰痛や立位での腰痛を生じることがわかってきました。 近年では特に矢状面方向のバランスの変化、つまり腰が曲がってくることに原因があるといわれています。 その原因にはいつの間にか骨折といわれる骨粗鬆症による椎体の変形や、筋力の低下による …
頚椎の疾患 頚髄症、頚椎神経根症は上肢の痛みやしびれ、手指の細かい作業ができなくなる巧緻性障害、歩行時にふらつく症状を特徴とします。 頚椎の手術は前方からの手術、後方からの手術の両方が可能です。 前方からの手術は多くは椎間板ヘルニアに対して行います。当院では手術用の顕微鏡を使用してより安全に手術を行っています。また手術 …
側弯症 多くは原因が不明である特発性側弯症です。 当院ではコルセットによる保存治療をおこなっています。 背骨の横方向の曲がり、ねじれを生じる状態を側弯症と呼びます。 多くは10歳以上の思春期に生じ、原因が不明である思春期特発性側弯症です。 若いうちには症状はありませんが、年を取るに従い腰痛や神経痛を生じうる病気で、程度 …
手外科領域外傷 骨折、靱帯損傷、脱臼、神経損傷、外傷性変形治癒など広範囲にわたる疾患を対象としております。治療方針は保存療法で可能なものは、基本的に保存療法を行ないます。解剖学的な整復困難な骨折、上肢機能障害が残存しやすい外傷、社会復帰を早期に希望される患者さんなど、患者さんの個々の生活様式も踏まえ、積極的に外科的治療 …
手根管症候群 手首で正中神経が圧迫されることで発症します。中年女性や妊産婦、手を酷使する重労働者に多くみられます。症状は人差し指、中指のしびれや痛みで、時として親指、薬指にも症状が及びます。夜間・明け方に増悪しやすく、手をふることで軽減することがあります。進行すると親指の付け根の筋肉(母指球筋)が痩せてきて、物をつまむ …
肘部管症候群 肘関節で尺骨神経が圧迫や牽引されることで発症します。原因は神経を固定している靭帯やガングリオンといった腫瘤による圧迫や加齢に伴う肘の変形、外傷後による肘の変形やスポーツ・重労働による肘の障害によるものがあります。症状は小指と薬指半分のしびれで進行すると手の甲や小指側の付け根の筋肉が痩せてきます。さらに進行 …
母指CM関節症 母指CM関節とは手関節より少し親指側に存在する関節です。外傷後や加齢に伴って関節軟骨がすり減り、痛みが出てくる変形性関節症です。症状は物をつまむ時や瓶の蓋を開ける動作で痛みが出ます。進行すると親指の開きが悪くなったり、外見上でも関節部の突出が気になってきます。 保存療法として装具療法やステロイド注射を行 …
テニス肘 物を持ち上げる動作や雑巾を絞る動作で肘の外側に痛みが出現します。肘の外側に付着する腱の障害や関節内に存在するヒダ(滑膜ヒダ)の障害が原因と言われています。テニスといったスポーツ愛好家や重労働者、主婦にも多くみられます。 保存療法としてストレッチが有用です。ストレッチにて8割近くで症状の改善が見られます。その他 …
変形性膝関節症 主に加齢やけがが原因で、膝の軟骨がすり減って痛みを生じるものです。加齢であれば通常は膝の内側の軟骨がまずすり減ります。その後膝関節全体に軟骨の摩耗が進行していきます。女性の方が多いです。患者さんの数は非常に多く、わが国では800万人ともいわれています。 症状は、歩く時の痛みや膝に水がたまる、膝できしむよ …