チーム医療の実践(多職種連携)
血液疾患の診療には、高度な専門性と多角的なサポートが不可欠です。当科では、職種の垣根を越えた強固な「チーム医療」を実践しています。
医師、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリテーションスタッフなど、多様な専門職が参加する「多職種カンファレンス」を毎週実施しています。この場で医学的な治療方針だけでなく、栄養状態、身体機能、精神的ケア、退院後の生活環境まで多角的に検討することで、患者さんの全身状態に合わせた、きめ細やかで安全な医療を提供しています。
| 診療 時間 |
午前 | 午後 |
|---|---|---|
| 月 | ◎横山 明弘 | ◎横山 明弘 |
| 火 | 医員交代制 | 医員交代制 |
| 水 | 化学療法・輸血 <予約のみ> |
化学療法・輸血 <予約のみ> |
| 木 | 富田 直人 | 富田 直人 |
| 金 | 瀧本 円 | 瀧本 円 |
| 土 (第1・3週) ※初診外来 |
休診 | ー |
| 土 (第2・4・5週) |
<再来予約のみ> ※5週は休診 |
ー |
※ 今月の休診情報はこちらからご確認ください。
最新の薬物療法と対象疾患:
当科では、従来の抗がん薬などの治療薬に加え、疾患の分子メカニズムを標的とした最新の薬物療法を積極的に導入しています。
抗腫瘍薬、PML::RARα作用薬、メチル化阻害薬、BCL2阻害薬、チロシンキナーゼ阻害薬、ABLミリストイルポケット結合型阻害薬、抗体医薬
抗腫瘍薬、抗体医薬、プロテアソーム阻害薬、免疫調節薬、チロシンキナーゼ阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬、BCL2阻害薬、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬
ヤヌスキナーゼ阻害薬、インターフェロン製剤
赤血球造血刺激因子、赤血球成熟促進薬、鉄キレート療法、メチル化阻害薬
再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症などが対象です。
【主な治療】免疫抑制療法、トロンボポエチン受容体作動薬、蛋白同化ステロイド、補充療法 (鉄・ビタミン等)、抗体医薬、補体抑制療法、鉄キレート療法
免疫性血小板減少症(ITP)や後天性血友病などの診断と専門治療を行います。
【主な治療】免疫抑制療法、トロンボポエチン受容体作動薬、抗体医薬、凝固因子製剤、バイパス止血製剤
※記載した治療法のすべてが適応となるわけではありません。患者さんの状態およびエビデンスに基づき最適な治療をご提案します。
病気について正しく知ることは、前向きな治療の第一歩です。代表的な疾患について分かりやすくご説明します。
免疫を担当するリンパ球ががん化する病気で、首や脇の下のリンパ節が腫れることで気づくことが多いです。進行度は人それぞれですが、現在は多くの優れた抗がん薬や抗体薬があり、完治を目指せるケースも増えています。
抗体を産生する形質細胞ががん化し、骨がもろくなったり腎臓が悪くなったり貧血になったりします。近年は多くの新薬が登場したことで、日常生活の質を保ちながら長期にわたって病状をコントロールすることが可能になっています。
未熟な血液細胞ががん化し急激に増え、正常な血球が作れなくなるため、発熱や貧血、出血などの症状が急に出現します。一刻も早い診断と、適切な治療の開始が極めて重要な疾患です。
特定の遺伝子の異常により、比較的ゆっくりと進行します。現在は非常に効果の高い飲み薬があり、健康な方と変わらない生活を長く維持できるようになっています。
血液の成分が過剰に作られてしまう病気の総称です。血球が渋滞して血管が詰まる「血栓症」を防ぐことが治療の大きな目的で、飲み薬を中心に管理します。
遺伝子の異常で血液を作る力が弱くなり、貧血や感染症を起こしやすくなります。一部は白血病へと進行する可能性があるため、定期的な経過観察と、必要に応じた薬物療法を行います。
赤血球が自分の免疫(補体)によって壊されてしまう病気です。貧血や血栓症を引き起こしますが、最新の薬物療法によって症状の改善が期待できます。
免疫が自分の血小板を誤って攻撃してしまい、出血しやすくなる病気です。薬物療法により血小板数を安定させ、出血リスクを抑えることができます。
| 取り扱い症例(年度実績) | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|
| 新外来患者数 | 365人 | 354人 | 293人 | |
| 外来患者延数 | 7,313人 | 7,228人 | 5,978人 | |
| 新入院患者数 | 150人 | 154人 | 129人 | |
| 入院患者延数 | 5,874人 | 5,528人 | 3,362人 | |
| 平均在院日数 | 32.4日 | 30.9日 | 23.3日 | |
当科では、地域の先生方との密接な連携を診療の柱としております。
「原因不明の貧血がある」「白血球数や血小板数の値が基準値から外れている」「リンパ節が異常に腫れている」など、診断が確定していない症例や、経過観察に迷う症例でも、お気軽に当科へご相談ください。
当科にて診断および治療を行い、病状が安定した後は、逆紹介により地域の先生方のもとで通院加療を継続していただく体制を考えております。患者さんが「住み慣れた地域で安心して高度な専門医療を享受できる」よう、スムーズな情報共有と連携に取り組んでまいります。