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血液内科

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診療科の特色

当科では、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病を中心とした「造血器腫瘍(血液のがん)」から、貧血、出血傾向、白血球減少などの血液疾患全般にわたる専門診療を行っています。
血液学は、分子生物学の飛躍的な進歩とともに、治療法が日々刻々と進化している分野です。私たちは大学病院として、常に「リサーチマインド(探究心)」を持ち、最新かつ最適な治療を患者さんへ提供することを使命としています。
治療にあたっては、正確な診断と将来の見通し(予後予測)に基づいた、科学的根拠(エビデンス)のある個別化医療を実践しています。病気に立ち向かう患者さんの不安に寄り添い、一人ひとりの全身状態や生活環境、そしてご希望を尊重しながら、共に歩むパートナーとしての医療を大切にしています。

チーム医療の実践(多職種連携)

血液疾患の診療には、高度な専門性と多角的なサポートが不可欠です。当科では、職種の垣根を越えた強固な「チーム医療」を実践しています。
医師、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリテーションスタッフなど、多様な専門職が参加する「多職種カンファレンス」を毎週実施しています。この場で医学的な治療方針だけでなく、栄養状態、身体機能、精神的ケア、退院後の生活環境まで多角的に検討することで、患者さんの全身状態に合わせた、きめ細やかで安全な医療を提供しています。

外来受診について

受付時間:月、火、木、金の8:30~11:00
ご案内
初診時紹介予約制を行っております。初診の方は、地域医療機関(かかりつけ医等)からの「紹介状」をご持参ください。
水曜日は処置外来のみです。
セカンドオピニオンも予約制。診療情報提供書、検査データが必要です。

外来担当医表

… 部長
… 医長
診療


時間
午前 午後
横山 明弘 横山 明弘
医員交代制 医員交代制
化学療法・輸血
<予約のみ>
化学療法・輸血
<予約のみ>
富田 直人 富田 直人
瀧本 円 瀧本 円

(第1・3週)
初診外来
休診

(第2・4・5週)
<再来予約のみ>
5週は休診

今月の休診情報はこちらからご確認ください。

主な対象疾患・治療

最新の薬物療法と対象疾患:
当科では、従来の抗がん薬などの治療薬に加え、疾患の分子メカニズムを標的とした最新の薬物療法を積極的に導入しています。

1)造血器腫瘍
悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄増殖性腫瘍、骨髄異形成症候群 など。
悪性リンパ腫や白血病などの造血器腫瘍に対し、精密な診断に基づいた分子標的療法を積極的に導入しています。
  • 白血病

 抗腫瘍薬、PML::RARα作用薬、メチル化阻害薬、BCL2阻害薬、チロシンキナーゼ阻害薬、ABLミリストイルポケット結合型阻害薬、抗体医薬

  • 骨髄腫・悪性リンパ腫

 抗腫瘍薬、抗体医薬、プロテアソーム阻害薬、免疫調節薬、チロシンキナーゼ阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬、BCL2阻害薬、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬

  • 髄増殖性腫瘍

 ヤヌスキナーゼ阻害薬、インターフェロン製剤

  • 髄異形成症候群

 赤血球造血刺激因子、赤血球成熟促進薬、鉄キレート療法、メチル化阻害薬


2)赤血球系疾患・血栓止血疾患
貧血や出血傾向などの非腫瘍性疾患についても、最新の薬物療法を用いて生活の質の改善を目指します。
  • 赤血球系疾患(貧血など)

 再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症などが対象です。
【主な治療】免疫抑制療法、トロンボポエチン受容体作動薬、蛋白同化ステロイド、補充療法 (鉄・ビタミン等)、抗体医薬、補体抑制療法、鉄キレート療法

  • 血栓止血疾患(出血傾向など)

 免疫性血小板減少症(ITP)や後天性血友病などの診断と専門治療を行います。
【主な治療】免疫抑制療法、トロンボポエチン受容体作動薬、抗体医薬、凝固因子製剤、バイパス止血製剤

※記載した治療法のすべてが適応となるわけではありません。患者さんの状態およびエビデンスに基づき最適な治療をご提案します。

患者さん向け  主な疾患の解説

病気について正しく知ることは、前向きな治療の第一歩です。代表的な疾患について分かりやすくご説明します。

  • 悪性リンパ腫

免疫を担当するリンパ球ががん化する病気で、首や脇の下のリンパ節が腫れることで気づくことが多いです。進行度は人それぞれですが、現在は多くの優れた抗がん薬や抗体薬があり、完治を目指せるケースも増えています。

  • 多発性骨髄腫

抗体を産生する形質細胞ががん化し、骨がもろくなったり腎臓が悪くなったり貧血になったりします。近年は多くの新薬が登場したことで、日常生活の質を保ちながら長期にわたって病状をコントロールすることが可能になっています。

  • 急性白血病(骨髄性・リンパ性)

未熟な血液細胞ががん化し急激に増え、正常な血球が作れなくなるため、発熱や貧血、出血などの症状が急に出現します。一刻も早い診断と、適切な治療の開始が極めて重要な疾患です。

  • 慢性骨髄性白血病

特定の遺伝子の異常により、比較的ゆっくりと進行します。現在は非常に効果の高い飲み薬があり、健康な方と変わらない生活を長く維持できるようになっています。

  • 骨髄増殖性腫瘍

血液の成分が過剰に作られてしまう病気の総称です。血球が渋滞して血管が詰まる「血栓症」を防ぐことが治療の大きな目的で、飲み薬を中心に管理します。

  • 骨髄異形成症候群

遺伝子の異常で血液を作る力が弱くなり、貧血や感染症を起こしやすくなります。一部は白血病へと進行する可能性があるため、定期的な経過観察と、必要に応じた薬物療法を行います。

  • 発作性夜間ヘモグロビン尿症

赤血球が自分の免疫(補体)によって壊されてしまう病気です。貧血や血栓症を引き起こしますが、最新の薬物療法によって症状の改善が期待できます。

  • 免疫性血小板減少症

免疫が自分の血小板を誤って攻撃してしまい、出血しやすくなる病気です。薬物療法により血小板数を安定させ、出血リスクを抑えることができます。

取り扱い症例・治療成績等

 取り扱い症例(年度実績) 2022年 2023年 2024年
新外来患者数 365人 354人 293人
外来患者延数 7,313人 7,228人 5,978人
新入院患者数 150人 154人 129人
入院患者延数 5,874人 5,528人 3,362人
平均在院日数 32.4日 30.9日 23.3日

 

地域医療機関の先生方へ(医療連携のご案内)

当科では、地域の先生方との密接な連携を診療の柱としております。

「原因不明の貧血がある」「白血球数や血小板数の値が基準値から外れている」「リンパ節が異常に腫れている」など、診断が確定していない症例や、経過観察に迷う症例でも、お気軽に当科へご相談ください。

当科にて診断および治療を行い、病状が安定した後は、逆紹介により地域の先生方のもとで通院加療を継続していただく体制を考えております。患者さんが「住み慣れた地域で安心して高度な専門医療を享受できる」よう、スムーズな情報共有と連携に取り組んでまいります。

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