健管通信(コラム)毎月更新中
健診で受診を勧められたら、、、(2024年3月)
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健康管理部 部長 松本 伸行
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健康管理部 部長 松本 伸行
健康管理部 部長 松本 伸行
健康管理において、健康診断や人間ドックはどのように役立っているのでしょうか。
健康診断には以下のような役割があるとされています。
1.早期発見と予防
2.健康リスクの把握
3.健康意識の向上
健康診断を受けることで、病気を早期に発見できたり、潜在的な健康リスクや健康状態を客観的に把握することができるようになります。それによって、予防策を講じたり、日常生活で改善すべき点を見つけることができます。
また、「今度健康診断があるから、飲みすぎないようにしなくちゃ、、、」などと思ったことのある人もおられるのではないでしょうか。3も実は意外に大きな役割を果たしているのではないかと思います。
定期的な健康診断の受診は生活習慣の見直しにつながりますのでご活用ください。
健康管理部 部長 松本 伸行
ここではまず、世界保健機関(WHO)による健康の定義を紹介させていただきます。
WHOでは健康を以下のように定義しています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
この定義は1948年から現在に至るまで世界中で使われています。
一般に「健康」と言うと、個人の心と体について語られることが多いと思います。でも考えてみれば、「人」の「間」と書くように、人間は自分の心と体だけでなく、他者との関係性において存在する社会的動物です。そうした社会性の観点も、健やか(すこやか)であるためには必要なのだ、と言うことは納得できることかと思います。
とても広い意味を持つ「健康」を「管理」する私たち「健管」の業務は多岐にわたります。
その中で、皆様の「健康」を増進するお手伝いとして、健康診断と人間ドック、各種予防接種(ワクチン接種)の実施などを行っています。
健康管理部 部長 松本 伸行
あけましておめでとうございます。
健康管理部(健管)の松本です。
新年を迎え、気持ちを新たにして健康にとりくんでいきたいと思っています。
本年もよろしくお願いいたします。
健管はみなさまの健康管理のお手伝いをさせていただくところです。
私は健康管理には二つの考えがあると思います。
一つは健康増進。体力をつけて病気になりにくい体を作るということです。これには毎日の生活習慣が大きな役割を果たします。
そして二つ目は予防医療。病気を防ぐ、または病気を早期に発見することでしっかりと治癒に導くことです。ここで役割を果たすのが予防接種や健康診断、各種検診などということになります。
ご自身の健康管理に必要なものは何か、よくお考えの上、健管をご利用いただきたいと思います。
ご相談などあれば、健管スタッフに気軽にお声がけください。
健康管理部 部長 松本 伸行
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院では健康管理部を、通称「健管(けんかん)」と呼ばれています。
「健管(けんかん)」は皆様の「健康」の「管理」をお手伝いするところです。このコラムではそんな「健管(けんかん)」から、いろいろな情報や、小さな気づき、つぶやきなどを発信していきたいと考えています。この連載を通じて、皆様が「健管(けんかん)」を少しでも身近に感じていただければ幸いです。よろしくお願いします。
健康管理部 部長 松本 伸行
診療 時間 |
午前 | 午後 |
---|---|---|
月 | 駒瀬 裕子 | ー |
火 | 佐藤 明 | ー |
水 | 田口 芳雄 | 武者 春樹(2,4週) |
木 | 佐藤 明 | 佐藤 明 |
金 | 永納 和子 | ー |
土 | ー | ー |
人間ドックは体の総合的な精密検査のことです。人間ドックを受けることで、自覚症状がない病気や将来的に引き起こす可能性がある病気、臓器の異常などを早期に発見することができます。
一般的な健康診断よりも検査項目が多く、女性特有の病気の検査に特化したものなどさまざまなコースが設けられています。一般的な健康診断の検査項目は10~15項目であるのに対して、人間ドックの検査項目は50~100項目に及びます。体の状態をより詳しく検査できるため、健康診断だけではわからない病気を発見することが可能です。
健康診断とは異なり、医療機関によっては医師との面談によって検査結果の説明を受けられるため、健康に関する相談を行えたり、今後のアドバイスを受けたりもできます。人間ドックは、健康診断で行う検査はすべて含まれており、さらに多くの検査が可能です。検査したい臓器などに特化した検査プランが用意されている場合があります。多くの病気は加齢によってリスクが高まり、40歳を超えると発症リスクが急激に高まるため、1年に1回人間ドックを受けるのがおすすめです。また、40歳未満の人であっても、積極的に受けることで自身の健康を守ることにつながります。
禁煙が長続きしないのは、決して意思が弱いからではありません。喫煙習慣の本質が「ニコチン依存症」であるためです。
「ニコチン依存症」は血中のニコチン濃度がある一定以下になると不快感(「ニコチン離脱症状」)を覚え、喫煙を繰り返してしまう疾患です。たばこを吸うと肺からニコチンが取り込まれ、ニコチンは急速に脳内の腹側被蓋野にあるα4β2 ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)に結合します。ニコチンが受容体に結合することで、側坐核から大量のドーパミンが放出されます。ドーパミンは快楽に関わる脳内神経伝達物質であり、そのドーパミンの大量放出により強い快感が得られます。ニコチンはドーパミンだけでなく、ノルエピネフリン(覚醒、食欲抑制)、セロトニン(気分の調整、食欲抑制)、アセチルコリン(覚醒、認知作業の向上)などの神経伝達物質の分泌にも関わっています。喫煙してニコチンを常時摂取するようになると、これらの神経伝達物質の調節をニコチンに委ねてしまい、自分で分泌する能力が低下します。そのため、禁煙したり、たばこを吸えない状態が続くと神経伝達物質の分泌が低下し、さまざまな「ニコチン離脱症状」が出現することになります。
たばこが吸えない状態が続いたときに喫煙することによって、「ニコチン離脱症状」が消失するため、再び喫煙を続けてしまう現象(負の強化)が起こります。その強化の結果、喫煙を繰り返してしまうのが「ニコチン依存症」の特徴です。
初診 ➡ 2週間後 ➡ 4週間後 ➡ 8週間後 ➡ 12週間後
呼気CO(一酸化炭素)検査の実施、禁煙継続の問題点を抽出、処方など
※保険診療の適応には、条件があります。禁煙治療保険適応の条件へ
※初診料+再診料+ニコチン依存症管理料+院内処方箋料+薬剤費
加熱式たばこは「リスク低減タバコ製品」ではありません。
燃やさなくても、多数の発癌物質・有害物質が出てきます。加熱式だけに出てくる物質もあります。ニコチン以外の有害物質の量が10分の1に減っても健康被害はほとんど減りません。
紙巻タバコ煙の三大有害成分はタール・ニコチン・一酸化炭素だが、日本と韓国の公的機関は、タールとニコチン量について、加熱式タバコと紙巻タバコの間に大差がないというデータを発表している。有害物質量は紙巻タバコより一桁少ないと宣伝されているが、一日わずか3本の喫煙でも、1日20本以上の喫煙に近い心臓病リスクがもたらされるのだから、有害物質が10分の1に減っても、病気の危険がそれに応じて減ることは期待できない。
加熱式タバコは周囲の非喫煙者に紙巻タバコと大差ない急性症状をもたらすおそれがあると思われる。
紙巻タバコ喫煙をやめる手段として、加熱式タバコをふくむ電子タバコ使用が有効かどうかの調査結果が日本と欧州から発表された。いずれにおいても、加熱式タバコをふくむ電子タバコ使用者の禁煙成功率は、電子タバコ非使用者の成功率を有意に下回っていた。
一般社団法人 日本禁煙学会より
Q.予防接種とは何?
A.予防接種とは、感染症の原因となる病原体に対する免疫ができる体の仕組みを使って、病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くしたりするために、ワクチンを接種することをいいます。一般に、感染症にかかると、原因となる病原体(ウイルスや細菌など)に対する「免疫」(抵抗力)ができます。免疫ができることで、その感染症に再びかかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなったりするようになります。
予防接種とは、このような体の仕組みを使って病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くしたりするために、ワクチンを接種することをいいます。
(厚生労働省ホームページより)
令和5年11月現在
ワクチンの種類 | ワクチン名 | 料金(税込) |
---|---|---|
インフルエンザ |
一般(65歳未満) | 5,500円 |
(※横浜市公費の場合) | 2,300円 | |
肺炎球菌感染症 |
ニューモバックス | 8,800円 |
(※横浜市公費の場合) | 3,000円 | |
プレベナー | 11,000円 | |
帯状疱疹 |
シングリックス(2回接種が必要) | 20,000円×2 |
A型肝炎 |
エイムゲン | 7,700円 |
B型肝炎 |
ヘプタバックス | 7,150円 |
日本脳炎 |
ジェービックV | 6,600円 |
破傷風 |
トキソイド | 5,500円 |
インフルエンザb型感染症 |
アクトヒブ | 11,000円 |
四種混合(百日咳・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ) | 11,000円 | |
髄膜炎菌 |
メナクトラ | 23,430円 |
麻疹 |
乾燥弱毒生麻しんワクチン「タケダ」 | 11,000円 |
風疹 |
乾燥弱毒生風しんワクチン「タケダ」 | 8,800円 |
MR(麻疹・風疹) |
乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン「タケダ」 | 11,000円 |
水痘 |
乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」 | 11,000円 |
おたふくかぜ |
乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン「タケダ」 | 7,700円 |
※ワクチンの種類のよっては、公費助成をしている自治体もあるので、住民票のある自治体(市区町村)のホームページを確認するか、各自治体へお問い合わせください。公費助成を受けて接種される場合は、自治体からの通知をご覧ください。