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神経精神科

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診療科の特色

1.新たに受診をお考えの患者さまご家族さまへ
当院は総合病院です。重点的診療目標は脳器質性疾患(認知症やてんかんなど、脳の形の変化に基づく病気や脳の働きの障害)の精密検査や治療です。精神科病棟はございませんが検査を行う器械は豊富です。さらに他科入院中の患者さまへの心のケア(リエゾン)、緩和ケアチームの一員として院内の診療を行っております。
当院は横浜市の地域中核病院です。精神疾患患者の数は多く、増加の一途を辿っております。その中で、当院は総合病院精神科としての役割があり、院内他科との併診される方を中心に近隣の地域に住まれる方を受け入れております。
通院継続の便宜、或いは入院治療が望ましいと判断される方に対しましては、他の地域の病院やクリニックを紹介したり、入院加療のために近隣の精神科病院を紹介させていただくことがありますこと、あらかじめご了承下さい。
また、向精神薬は有用性だけではなく副作用や適応によっては有害性が強くなる面もあります。そのため薬物療法を希望されたとしても、患者様のために敢えてお勧めしない場合もありますことをご了承いただければと思います。
2.近隣の医療機関さまへ
当院は精神科の病床を有さない総合病院であり、残念ながら入院加療ができません。また心理療法の機会も不十分であり、デイケアや復職を目指すリワークの設備もありません。
そのため統合失調症や双極性障害、うつ病に関しましてはクリニックや診療所と同様の診療しかできないことをご了承下さい。また薬物療法は行わない方針になることも多いため、治療上ご希望に添えない場合があることをあらかじめご理解のほどよろしくお願いします。
一方では認知症の検査や診断などは積極的に行っております。こちらも治療上難しい場合も多く、診断や見立てた上で元々のかかりつけにお返しする場合もあることをご理解いただければ幸いです。

外来受診について

受付時間:月~金の8:30~11:00
初診
1.外来診療日(月~金)の11:00までに来院して下さい。 状態が芳しくない患者さまは、10:00に早めの来院をお勧めします(入院可能な他院を紹介する場合もあるため)。
2.診療情報提供書を持参される事をお願い申し上げます(調剤薬局からの「クスリの手帳」を持参してください)。
3.まず予診を行います(または問診表にご記入して頂きます)。 簡単な検査(問診)を行う事もあります。
4.当科では以下の疾患は対応困難です(専門スタッフが不在)。ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。
・薬物依存、アルコール依存の(入院)精神療法
・摂食障害の(入院)心理カウンセリング
・中学生以下の小児精神疾患
5.当面の間、土曜は休診とさせて頂きます。電話問い合わせもできません。月曜~金曜の平日受診をお願い申し上げます(祝日を除く)。
再診
1.待ち時間短縮のため時差来院をお願いしております。 厳密な予約制限を行っておりませんので、当日の診療の進行具合により待ち時間は変動します。
2.予約をお持ちにならない再来患者さまの受付締め切りは原則11:00です。 時間厳守のほどお願い致します。

外来担当医表

… 部長
診療

時間
午前 午後

菅原 一晃(2/27休)
鈴木 洋平
瀬下 翔也
赤羽 彩

菅原 一晃(2/27休)
鈴木 洋平
瀬下 翔也
赤羽 彩

菅原 一晃
鈴木 洋平
赤羽 彩
医員交代制

菅原 一晃
鈴木 洋平
赤羽 彩
瀬下 翔也
医員交代制

瀬下 翔也
長谷川 浩
〈原則再診のみ〉

菅原 一晃
鈴木 洋平
瀬下 翔也
赤羽 彩
菅原 一晃
鈴木 洋平
瀬下 翔也
赤羽 彩
菅原 一晃(2/3休)
鈴木 洋平
瀬下 翔也
赤羽 彩
菅原 一晃(2/3休)
鈴木 洋平
瀬下 翔也
赤羽 彩
医員交代制

取り扱い症例・治療成績等

 取り扱い症例(年度実績) 2019年 2020年 2021年
新外来患者数 350人 224人 346人
外来患者延数 14,060人 12,285人 11,551人

1.一般外来診療

 取り扱い症例(年度実績) 2021年
初診患者数 507人(院内コンサルト含む)
うちICD分類F0 291名
下位分類 アルツハイマー型認知症 103名
レビー小体型認知症 5名
器質性精神障害 21名
血管性認知症 16名
軽度認知障害 19名
これまでの傾向
老年期精神障害、認知症 40%
気分障害、不安障害、不眠症 40%
統合失調症 10%
てんかん 5%
その他 5%

1日外来患者数は70人以上、2020年の1日平均外来患者数は45.5人です。

2.リエゾン依頼(院内他科入院のコンサルト)
せん妄、適応障害(不眠、抑うつ状態)、他院からの精神疾患継続診療、緩和ケア(精神腫瘍学)、救命救急センターにおける精神症状のケア(精神科スーパー救急ではありません)

地域医療連携について

  1. 初診予約制(新患制限)は行っておりません(日本の精神科医療機関の殆んどが新患のみならず再来も完全予約制です)。地域中核病院として「広く浅く初期対応を行う」が当科の基本方針です。他院の新患予約を行いながらも受診まで待てない状況においては、転院を前提に短期的な診療を行うことも可能です。
  2. リエゾンコンサルテーションを優先とした診療を行います。外来診療を中断して院内他科(特に救命救急センター)からの依頼患者さまの診療を行う場合もございます。当院は日本総合病院精神医学会専門医研修施設です。
  3. 当院では地理的に横浜市の近隣3区(旭区、瀬谷区、泉区)、並びに大和市の方が中心に来られることが多いです。しかしその他の地域から来られる場合、地理的に通院継続が難しい、或いは精神症状に応じてご自宅から近い場所のクリニックや病院をお勧めすることがありますことをご了承ください。
  4. 診療科の紹介(特徴)でも申し上げたとおり、総合病院でなければ対応が難しい精神科診療を優先したいと考えます。逆紹介も積極的に行ないます。
  5. 就労支援、また精神科リハビリテーションは行っておりません。

特殊外来「ものわすれ外来」としての診療は行っておりません。限られた患者さまへの診療を行う事より、―人でも多くの患者さまへの認知症の早期発見と治療・介護導入が急務と考えました。まずはお気軽に一般初診外来を受診して下さい。

1.一般的な診察の流れ

  • ものわすれがあるか?
    (HDS-R)
  • ものわすれがどの程度生活に影響を与えているか?
    (問診、FAST、CDR)
  • ものわすれの原因は何か?
    (身体疾患の評価、頭部 MRI またはCT)

2.その他追加検査

  • 心理検査各種
    (MMSE、時計描画テスト、COGNISTAT、ADAS、FAB、MoCA-Jなど)
  • STM-COMET
    (認知症まで至らない記憶障害の検出)
  • VSRAD
    (頭部 MRIに追加、海馬萎縮の評価)
  • SPECT
    (脳血流の評価、eZIS解析)
  • MIBG心筋シンチ
    (レビー小体病の評価)
  • DATスキャン
    (レビー小体病の評価)
  • 脳波
    (意識レベルの評価、症候性てんかんの評価)

3.治療目標

記憶障害予防の薬物療法、問題行動抑制の薬物療法、介護サービス受給の援助

1~3まで達成されたら、地域家庭医への誘導も勧めております。

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