メニュー閉じる

感染制御室

ホーム その他の部門 感染制御室

感染制御室の紹介

 感染制御室は、2020年5月に新型コロナウイルスの院内感染が発生したことを契機に、院内感染対策強化のためにこれまでに医療安全対策室にあった感染対策部門を病院長直轄の組織として設立されました。患者さんに安全でよりよい医療を受けていただくために、院内・院外の関連する部署と協働して感染対策の様々な活動を行っています。

1.室員

室 長(医師) 松本 伸行
副室長(医師) 若竹 春明
看護師 細川 聖子(感染管理認定看護師、専従)
松本 香 (感染管理認定看護師、専従)
遠藤 芳子(専従)
薬剤師 中薗 健一(専従、院内感染管理者)
大久保 綾香
臨床検査技師 田中 洋輔
事務職 黒沢 裕哉(専従)

2.業務体制

 感染制御室には感染対策の実務を行うチームが2つあります。2つのチームには、感染制御室員以外の多職種の職員が加わり業務を行なっています。

(1)感染対策チーム(ICT:Infection Control Team)

 感染制御室で取り組んでいる感染防止対策業務を、病院内の各部署において実施するためのチームです。チームの構成員は医師、看護師、薬剤師、検査技師など多職種です。代表的な活動としては、毎日の院内巡回による院内感染事例の把握、院内感染対策の遵守状況の把握と指導、環境の衛生管理状況の評価と指導、問題となる病原体の検出動向の確認、地域との連携などを行なっています。

(2)抗菌薬適性使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)

 薬剤耐性菌の問題は年々深刻となり、薬剤耐性菌感染による死亡者の数が増加しています。抗菌薬の不適切な使用や長期間の投与が、薬剤耐性微生物を発生あるいは蔓延させる原因となりうるため、その対策として患者さんへの抗菌薬の使用を適切に管理・支援するためのチームです。チームの構成員はICTと同じく医師、看護師、薬剤師、検査技師など多職種です。特に薬剤師は、専従(この業務だけに従事する)として配置されています。

3.主な業務

1.感染対策の策定と実施

 医療関連感染(手術後の感染症や点滴のカテーテルなど医療機器を介した感染症等)がどのくらいの頻度で、なぜ発生しているかについて調査・検討し、これらに関する感染症を減らすための対策を行っています。

2.検出菌の注意深い監視と院内感染対応

 感染症(市中・院内)、薬剤耐性菌に関する発生状況や変化を継続的に監視することで感染症の動向を把握したり、対策の効果を判定したりします。種々の情報を収集し、検証、分析することで医療関連感染が起こらないようにします。

3.感染対策に関するコンサルテーションへの対応

 医療関連感染の予防と管理について、患者さんとその家族及び医療従事者の相談に対応します。

4.職員や委託業者への感染対策に関する啓発と教育

 感染対策に関する各種マニュアルの整備や職員への教育とともに、各種イベント(WHOの手指衛生キャンペーンへの参加や「感染制御の日」など)を通して、感染対策に関する啓発を行っています。

5.地域や他施設との連携

 地域の病院や診療所、老人福祉施設、行政と連携し、感染対策の向上のために定期的に会議や相互ラウンドを行っています。

TOP