手外科領域外傷
骨折、靱帯損傷、脱臼、神経損傷、外傷性変形治癒など広範囲にわたる疾患を対象としております。治療方針は保存療法で可能なものは、基本的に保存療法を行ないます。解剖学的な整復困難な骨折、上肢機能障害が残存しやすい外傷、社会復帰を早期に希望される患者さんなど、患者さんの個々の生活様式も踏まえ、積極的に外科的治療を選択しております。超高齢化社会において増加傾向の橈骨遠位端骨折では、関節外骨折であり転位が軽度の症例はギプス固定による保存療法を行ないます。転位の高度な例、関節内骨折、早期社会復帰を希望される患者さんには、強固な内固定を目指すために、外科的治療によるロッキングプレート固定を行ないます。その他部位の骨折に対しても強固な内固定を基本とし、ロッキングプレート、髄内釘、スクリューなど最新の各種インプラントを選択し手術を行なっております。上肢伝達麻酔や局所麻酔によるブロック麻酔から全身麻酔まで対応し、手術内容によっては日帰り手術もしております。ブロック麻酔では日帰り手術または1泊2日入院での手術が可能です。全身麻酔では最低2泊3日入院となります。 小児外傷の基本は保存療法ですが、上腕骨顆上骨折での解剖学的な整復の困難例、上肢機能障害が残存しやすい外傷などは外科的治療を選択しております。小児における手術は全身麻酔となります。1泊2日もしくは2泊3日入院となります。