患者さんの安全を確保し、皆さまが安心して受診していただけるよう当院の感染防止における取り組みをご紹介いたします。
※なお、感染防止対策は、今後の院内状況や新型コロナウイルス感染症の流行状況を踏まえて、変更となる可能性がございますので予めご了承ください。
(1)外来診療
①玄関での対策
再来受付機付近で多くの患者さんが密集して待つことを避けるために、朝の入館時間は8時となりました(休診日は8時30分)。予約時間に合わせてご来院ください。
入館の際は、マスクの着用、手指消毒および検温をお願いします。
- 体温測定器は2台設置しています。
- マスクをしたまま測定器の前に立ちます。
- 体温が画面に表示され、画面下に正常か異常が表示されます。
- 発熱が疑われる方、風邪症状が顕著な方。1週間以内に「37.5℃以上の発熱」「風邪症状」があった方は必ず総合案内へお声掛けください。
②受付の対策
各所に飛沫予防フィルムを設置しています。入口で発熱等の症状がある患者さんについては、別の診察室へご案内いたしますので、通常の受診患者さんと交差することはございません。
③ソーシャル ディスタンス
外来待合席は1つ置きに座っていただくよう張り紙でご案内しております。また、不特定多数の方が触れる箇所については適宜アルコールによる拭き上げも行っております。会計など並ぶことが予測される場所については間隔をあけて並んでいただけるよう配慮しております。
④食堂および院内コンビニエンスストアの利用
食堂についてもソーシャルディスタンスが保たれるよう間隔をあけて椅子を配置しております。院内コンビニエンスストアについても入り口にアルコール製剤を完備しております。
来院にあたっては可能な限りご自宅でも検温を行う等、自身の体調を確認し、マスクを着用した上で来院してください(発熱等の症状がある場合は、必ず係員へお申しつけください)。
(2)入院診療
①入院時の対策
当院へ入院する際には、
- 問診票へのご記入
- PCR検査
- 胸部CT検査または胸部単純レントゲン
を行い患者さんの状態を確認いたします。
スクリーニングのために行うPCR検査は、専用の検査室を使用します。
②入院後の対策
上記検査にて患者さんの状態に問題がないことを確認し入院となった後も、入院期間や患者さんの状態により部屋を分けて健康観察期間を設けます。また、新型コロナウイルス感染が疑われる患者さんや陽性が確定した患者さんについては、感染症対応が可能な病棟へ入院していただきます。また、陽性患者さんは状態により、対応可能病院への転院・自宅やホテル療養をお願いする場合がございます。
③病棟の対策
感染症対応が可能な病棟をはじめとして各病棟で感染防御を高める改修工事あるいは各所への換気扇増設を行いました。また、感染・非感染を分けるゾーニング等、各種感染防止対策を行っております。
④面会の対策
面会については引き続き原則禁止(小児・新生児病棟を除く)とさせていただきます。面会は、入退院時、病状説明時、手術当日など、医師または看護師等からご連絡させていただいた場合に限らせていただきますので予めご了承ください。また、小児・新生児病棟への面会につきましても病棟へ入る前に「面会前問診票」をご記入いただきご家族の状態を確認いたします。
小児・新生児病棟面会用「面会前問診票」は病棟の入り口に設置しています。
(3)手術・手技に関して
①手術施行前の対策(共通)
ア)入院手術
- 問診票へのご記入
- PCR検査(緊急の場合は抗原検査)
- 胸部CT検査
上記を行い患者さんの状態を確認しております。
イ)手術室利用の日帰り手術
- 問診票へのご記入
- 抗原検査(またはPCR検査)
- 胸部CT検査
上記を手術・処置の当日、または前日に行います。
②手術室の対策
- 医師・看護師をはじめとしたスタッフは、基準に則った防護具を付けて手術を行います。
- 新型コロナウイルス感染が疑われる患者さん(疑似症例)については、施行する手術室の排気・空調を調節して他の手術室に空気が流入しないように配慮いたします。
- 全身麻酔はエアロゾル(飛沫)が発生するリスクが高いため、環境汚染に配慮した麻酔方法を実践いたします。
③内視鏡室の対策
- 医師・看護師をはじめとしたスタッフは、基準に則った防護具を付けて検査・治療を行います。
- 手術・手技を行うブースを限定し、感染・非感染を分けるゾーニング等、各種感染防止対策を行っております。
- 手術・手技終了後に一時待機していただく部屋のリクライニング椅子は1つずつ間隔を空けて使用していただきます。
手術・手技施行ブース
ゾーニング例
回復室の椅子
④血管撮影・治療室、透視室の対策
- 医師・看護師をはじめとしたスタッフは、基準に則った防護具を付けて検査・治療を行います。
- 血管撮影・治療室及び透視室は部屋の感染防御を高めるため、埃やウイルスを除去するフィルターを設置しています。
(4)各部門での対策
①受付の対策(共通)
外来各所と同様、受付に飛沫予防フィルムを設置しています。
画像受付
検査受付
透析受付
リハビリ受付
お薬お渡し窓口
②ソーシャル ディスタンス(共通)
外来待合席と同様、椅子は1つ置きに座っていただくよう張り紙でご案内しております。また、不特定多数の方が触れる箇所については適宜アルコールによる拭き上げも行っております。大勢が並ぶことが予測される画像受付では間隔をあけて並んでいただけるよう配慮しております。
レントゲン撮影室前の椅子
③画像診断・治療部の対策
- 診療放射線技師をはじめとしたスタッフは、基準に則った防護具を付けて検査を行います。
- 1F一般撮影、CTの待合廊下、地下の超音波、MRの待合室はお待ちいただく人数を制限します。受付後、混み合っている場合は院内でお待ちいただき呼び出しベルにてお呼びします。
- 核医学の検査についても受付後、待ち時間がある場合は呼び出しベルにてお呼びします。
- 感染が疑われる患者さん(疑似症)と他の患者さんが接することがないように、疑似症患者さんの検査室への移動時には動線を確保して対応します。
そのような状況ではご協力をお願いします。
④臨床検査部の対策
ア)採血室
- 以前より行っておりますが、採血の前後でアルコールでの手指消毒を励行、採血台及び駆血帯等の清拭、患者さんごとのグローブ交換を徹底いたします。
- 採血室の中待合用の椅子を減らし、間隔をあけてお座りいただけるよう配慮いたします。
イ)生理検査室
- 手が触れる検査機器及び環境表面の拭き上げと消毒を患者さんごとに行います。
- 生理検査室の換気を定期的に行います。
- 呼吸機能検査や負荷心電図などでは、埃やウイルスを除去するフィルターを設置して検査しています。
⑤腎臓ケア・サポートセンターの対策
- 外来透析患者さん、バスキュラーアクセスの外来患者さんも他の外来受診患さまと同様、入館時に体温チェック、手指消毒および「新型コロナウイルス感染拡大防止のための問診票」を用いて事前に発熱等を調べております。その後、1階ロビーでお待ちいただき呼び出しベルにてお呼びします。
- 透析室入室にあたっては、入室される方を制限するとともに、間隔をあけて患者さんをお呼びし、更衣室で着替えが済んだ方から所定のベッドにご案内いたします。
- ベッドを1床ごとに使用し、隣り合わない環境となるよう配慮いたします。
- 発熱などの症状がある患者さんでは、隔離したベッドで透析を行います。
⑥リハビリテーション部の対策
- 外来待合席と同様、椅子は1つ置きに座っていただくよう張り紙でご案内しております。また、不特定多数の方が触れる箇所については適宜アルコールによる拭き上げも行っております。
- スタッフは、基準に則った防護具を付けてリハビリを行います。また、感染患者さんの担当療法士は非感染患者さんのリハビリを担当しないよう配慮いたします。
- リハビリテーション室でのリハビリは、患者さん同士の間隔に配慮するとともに,可能な限り常時換気を行います。
- 言語療法室のテーブルには,患者さんとの間にアクリル板を設置し飛沫を遮蔽します.嚥下評価や訓練などマスクを外す必要がある場合は,基準に則った防護具を着用します。
言語療法室のアクリル板
- リハビリテーション室で行うリハビリ以外にも病室でも行える入院中の運動に関する動画・パンフレットを作成し,円滑な退院を支援します。
⑦栄養部の対策
- 感染あるいは感染が疑われる患者さんに対する食事の提供については、ディスポーザブル(使い捨て)食器で食事を提供いたします。また、食事を運ぶ配膳車についても病棟の行き来の際に消毒を徹底しています。
- 診察予約が電話診療に変更となった患者さんについては次回の診察予約に合わせ栄養食事指導の予約を変更いたしました。栄養食事指導の際、スタッフは、基準に則った防護具を付けて指導を行うとともに室内清掃と換気を徹底いたします。
ディスポーザブル(使い捨て)食器
配膳車 消毒用マット
⑧薬剤部の対策
- 「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」(令和2年4月10日事務連絡、厚生労働省医政局医事課/医薬・生活衛生局総務課)に則り、院内外来処方薬の郵送手配等を行っております。