足の外科
強剛母趾(きょうごうぼし) しばしば外反母趾と間違えられますが、母趾が外を向く程度は強くありません。むしろ母趾の付け根の関節(MTP関節)がはれて、上にそり返す時に痛みがあります。このためつま先立ちが困難になります。MTP関節の軟骨がすり減って関節炎を起こしたり、上に骨の突出(骨棘)が出て痛みが出ます。消炎鎮痛剤や靴の …
成人期扁平足 足のアーチがつぶれて、さらに足全体が外側を向いてしまう障害があります。生まれつきの扁平足と考えて、痛みがあったとしても治療できるものと思っていない方や医師も多いようです。内くるぶしの下にある後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)という腱が、炎症を起こしたり擦り切れたりして起こることが最近分かってきました(後脛 …
外反母趾 外反母趾は非常に多い障害です。母趾(足の親指)の付け根の内側が突出して赤くはれたり痛みを出します。程度が強くなると足の裏に痛いタコができたり、母趾が2番目のゆびの下にもぐりこんで2番目の指が持ち上がって痛み引き起こします。また変形が強いと歩行時に踏ん張りがきかなくなります。 日常生活の障害があまり大きくない場 …
距骨骨軟骨傷害(きょこつこつなんこつしょうがい) 足関節の土台にある距骨という骨の軟骨に亀裂が入ったり、はがれる障害(病名では傷害)です。捻挫のあとに発生することがありますが、原因を特定できないこともあります。捻挫したあとになかなか痛みが取れない場合の原因のひとつです。症状は漠然とした足首の痛みや、関節のなかで何かがが …
足関節不安定症 いわゆる捻挫ぐせのことで、ひどい捻挫をした後に何度も捻挫をくりかえしたり、痛みが持続してしまう障害です。怪我をしたときに切れた、外くるぶしの下にある外側靭帯(前距腓靭帯と踵腓靭帯)と呼ばれる靭帯が十分修復しないことが主な原因です。装具や足首の筋力強化訓練が治療の中心です。スポーツ選手では、スポーツ復帰に …
距骨壊死(きょこつえし) 脛骨(けいこつ、すねの骨)と踵骨(踵骨、かかとの骨)の間に、距骨という骨があります。表面の3分の2が軟骨に覆われているため、血の巡りがあまりよくありません。このため距骨骨折のあと(外傷性)や、特に原因がなく(特発性)距骨が壊死することがあります。体重をささえる土台となる骨であるために、いったん …
関節リウマチ 関節リウマチはいろいろな関節で痛みが出ますが、足関節で炎症や痛みを起こすことも多いです。リウマチの患者さんの90%で、いずれかの時点から足や足関節の症状を持つようになると言われています。リウマチによる足や足関節の変化は痛みや変形により歩行障害を引き起こし、生活の質をおおきく低下させます。 関節リウマチの方 …
モートン病 足のゆび(趾)の付け根の、ゆびとゆびの間の神経が“こぶ”をつくる障害です。3趾と4趾の間がもっとも多いです。歩行時にゆびの付け根に痛みを感じたり、異物が入っているような感覚があります。ゆびにしびれを感じることもあります。“こぶ”はとても小さいのですが、ゆびの付け根の非常に狭いところにできるので症状が強く、日 …
変形性足関節症 足関節の軟骨が磨耗して腫れや痛みを引き起こします。外傷で軟骨を損傷した後に起こるものと、特に原因がなく起こるものがあります。外傷としては足関節の骨折や捻挫のあとにいわゆる捻挫ぐせとなった場合があります。インソールを使って軟骨への負担を軽くしたり、医療用の硬いサポーターで足関節を固定します。また消炎鎮痛剤 …