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脳卒中センター

脳卒中リハビリテーション

脳卒中患者の生活復帰を入院後早期から積極的なリハビリテーションと栄養療法で支援します。

 

脳卒中の年間発症者数は約30万人とされ、発症者の約半数が何らかの介護が必要となる病だと言われています。この要介護状態を回避するためには早期から積極的なリハビリを実施すること推奨されています。当院の脳卒中リハビリは入院翌日から開始され、安全に1日でも早く立位・歩行練習が進められるよう医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・管理栄養士などがリハビリチームとなり、年間約240名(2019年度診療実績)の脳卒中患者さんを支援しています。

加えて、脳卒中後に筋肉や体重が減ってしまった方は生活に介助が必要となりやすいことが示されており、私たちの研究結果においても入院後に筋肉が減少した人は立ち上がりや歩行が困難となりやすいことが分かっています1)。これを受けて当院では、立位・歩行を早期に始めることに加えて2016年から筋肉への電気刺激療法の導入と十分なエネルギー(目安:体重×30kal)およびタンパク質(目安:体重×1.2g以上)の摂取を促すことで、筋肉量や体重の維持を図っています。以前の脳卒中リハビリ患者の体重減少率は1ヶ月で平均-9%でしたが、現在は平均-2%に留まっており2)、積極的なリハビリテーションを行っても痩せない栄養管理で、脳卒中後の生活復帰を支援しています。

 

 

1) 最上谷拓磨,他:くも膜下出血患者における集中治療室在室中の大腿四頭筋厚の変化と退室時の移動動作能力の関係.脳神経外科速報28巻3号,297-303.2018
2)小野寺英孝,他:脳卒中患者に対する1.5kcal/mLの高たんぱく消化態栄養剤およびPHGG配合栄養剤を用いた急性期栄養プロトコールの有益性 後方視的調査による1.0kcal/mL標準組成栄養剤との比較に基づく検討.学会誌JSPEN 2巻2号, 103-111.2020

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