「人間ドック基本コースを受診された方のオプション検査の割引特典」(2024年4月)
健康管理部(健管)では、健康診断と人間ドック、各種予防接種を実施しており、疾病の早期発見と早期の治療につなげるとともに、その予防についても支援しています。
人間ドックでは基本コースの他、簡易脳ドック、心臓ドック、
肺ドックなどの専門ドックも用意しております。さらに、
人間ドックを受診いただいた方は受診後3か月以内に限り、
割引で専門ドックを受診していただくことも可能です。
あわせてご検討ください。
また、毎日を健やかに過ごしていくためには、ご自身の体の状態を客観的に把握するとともに、それに合った生活スタイルが必要となります。専任医師ならびに保健師にて、健康チェックならびに増進についてお手伝いをさせていただきます。
健康診断や人間ドックの結果によって、診療(受診)が必要な場合には、当院の各診療科への紹介、または受診者様のご希望の医療機関への受診斡旋を行っております。
健康管理部 部長 松本 伸行
健管の書棚「海の見える病院」(2024年4月)
先日の台湾の地震では多くの方々が大変な思いをされておられるこ
とかと思います。1日も早い復興をお祈りいたします。
今年は正月から大きな地震もあったので、
10年ほど前に読んで印象深かったこの本を本棚から引っ張り出し
てきて再読しました。
「海の見える病院 語れなかった「雄勝」の真実」
辰濃 哲郎 著 医薬経済社
2011年3月11日、東日本大震災の日、宮城県石巻市の市立雄勝病院は大津波に襲われました。本書によれば、院内には40人の入院患者と28人の職員がいたと考えられていますが、助かったのはたったの4人。そこで犠牲になった職員、その家族を丁寧に追ったドキュメントです。
震災当日の出来事は壮絶です。亡くなった職員と家族のストーリーが語られることで、災害がよりリアルなものとして感じられます。様々な状況があり、亡くなった方はもちろん、その場を生き延びた人も、偶然その場にいなかった人もいました。この本を読んで、皆それぞれに、それぞれの思いがあることを理解したつもりです。何がいちばん正しいのか、どうすべきだったのか。本当にわからない。そう思います。
そうした中、最後まで患者さんと寄り添った職員の方々の行動には、同じ医療の職にあるものとして、襟を正される思いでした。
私たちも、自分のできることを少しずつでもやっていくことと、防災について日々考えたいと思いました。
健康管理部 部長 松本 伸行
健診で受診を勧められたら、、、(2024年3月)
健康診断を受診した結果、異常値が指摘され、医療機関受診を勧められることがあります。
いわゆる「健康診断でひっかかった」というヤツです。「健康診断でひっかかった」イコール「病気」というわけではありません。けれども、「健康診断でひっかかった」ことを放置することが、望まぬ結果につながる可能性が、国立国際医療研究センター国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター 磯博康センター長の研究グループから報告されました。
研究では、35−74歳で、血圧、血糖、コレステロール、尿蛋白などを指標として、病気のリスクが高い未治療の人たち412,059人を抽出しました。この人たちを追跡調査したところ、4年ほどの間(中央値4.3年)に、脳卒中、冠動脈性心疾患、心不全、または死亡といった転帰を有する人が、合計15,860人いたということです。この人たちをさらに詳しく調べると、「健康診断でひっかかった」後、病院受診までの期間が短いほどリスクが下がることがわかりました。
検査結果の持つ意味合いは様々です。上記のようなリスクに関連しない指摘もあるでしょう。でも、念のため、「健康診断でひっかかった」時には放置せず、早めの受診をご検討ください。
リンク
プレスリリース(外部リンク)
リリース文書(外部リンク)
原著(外部リンク)
健康管理部 部長 松本 伸行
“SMOKE ALARM”「喫煙に対する警告」(2024年2月)
喫煙は体によくないことが広く知られていますが、イギリスの科学雑誌 nature 2024年2月22日号では、その「よくないことリスト」に新たな項目が追加されたことが報告されています。
それは「免疫応答に影響」する、というものです。
「免疫応答」というのは体内での自衛隊のような働きを指しますが、この自衛隊の働きは様々な環境要因によって影響を受けます。D DuffyとV Saint-Andréらは、1000人の人々の免疫応答に対する136種の環境要因の影響を調べたところ、喫煙の影響が重大であることをつきとめました。しかも、その影響の一部は禁煙後も数年にわたって続くことが明らかとなったというのです。
この報告は nature 2024年2月22日号の表紙に”SMOKE ALARM”「喫煙に対する警告」として掲載されています。
西部病院では禁煙外来で喫煙者の皆様の禁煙をお手伝いしております。禁煙をお考えの方は是非一度ご相談ください。
健康管理部 部長 松本 伸行
健康診断、人間ドックの役割(2024年2月)
健康管理において、健康診断や人間ドックはどのように役立っているのでしょうか。
健康診断には以下のような役割があるとされています。
1.早期発見と予防
2.健康リスクの把握
3.健康意識の向上
健康診断を受けることで、病気を早期に発見できたり、潜在的な健康リスクや健康状態を客観的に把握することができるようになります。それによって、予防策を講じたり、日常生活で改善すべき点を見つけることができます。
また、「今度健康診断があるから、飲みすぎないようにしなくちゃ、、、」などと思ったことのある人もおられるのではないでしょうか。3も実は意外に大きな役割を果たしているのではないかと思います。
定期的な健康診断の受診は生活習慣の見直しにつながりますのでご活用ください。
健康管理部 部長 松本 伸行
健康の定義(2024年1月)
ここではまず、世界保健機関(WHO)による健康の定義を紹介させていただきます。
WHOでは健康を以下のように定義しています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
この定義は1948年から現在に至るまで世界中で使われています。
一般に「健康」と言うと、個人の心と体について語られることが多いと思います。でも考えてみれば、「人」の「間」と書くように、人間は自分の心と体だけでなく、他者との関係性において存在する社会的動物です。そうした社会性の観点も、健やか(すこやか)であるためには必要なのだ、と言うことは納得できることかと思います。
とても広い意味を持つ「健康」を「管理」する私たち「健管」の業務は多岐にわたります。
その中で、皆様の「健康」を増進するお手伝いとして、健康診断と人間ドック、各種予防接種(ワクチン接種)の実施などを行っています。
健康管理部 部長 松本 伸行
新年のあいさつ(2024年1月)
あけましておめでとうございます。
健康管理部(健管)の松本です。
新年を迎え、気持ちを新たにして健康にとりくんでいきたいと思っています。
本年もよろしくお願いいたします。
健管はみなさまの健康管理のお手伝いをさせていただくところです。
私は健康管理には二つの考えがあると思います。
一つは健康増進。体力をつけて病気になりにくい体を作るということです。これには毎日の生活習慣が大きな役割を果たします。
そして二つ目は予防医療。病気を防ぐ、または病気を早期に発見することでしっかりと治癒に導くことです。ここで役割を果たすのが予防接種や健康診断、各種検診などということになります。
ご自身の健康管理に必要なものは何か、よくお考えの上、健管をご利用いただきたいと思います。
ご相談などあれば、健管スタッフに気軽にお声がけください。
健康管理部 部長 松本 伸行
健管について(2023年12月)
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院では健康管理部を、通称「健管(けんかん)」と呼ばれています。
「健管(けんかん)」は皆様の「健康」の「管理」をお手伝いするところです。このコラムではそんな「健管(けんかん)」から、いろいろな情報や、小さな気づき、つぶやきなどを発信していきたいと考えています。この連載を通じて、皆様が「健管(けんかん)」を少しでも身近に感じていただければ幸いです。よろしくお願いします。
健康管理部 部長 松本 伸行