一般によく肩が外れたと言われる状態で、腕の骨(上腕骨)が肩甲骨からはずれます。初めての脱臼ではできるだけ早く整復し、三角巾やバンド、装具などを用いてしっかりと外固定して2回目の脱臼を予防します。不幸にして2回以上脱臼してしまう場合は反復性脱臼と言い、手術が大いに選択肢となります。主に関節鏡を用いて小さな傷で行いますが、状況により10㎝以上の切開を要することがあります。
脱臼した状態:点線は脱臼していない正常時の上腕骨の位置