企業を対象としたアンケート調査(治療と職業生活の両立等支援対策事業 H25)によれば、疾病を理由として1か月以上連続して休業している従業員がいる企業の割合は、年々高まっており、今後も疾病のリスクを抱える労働者は増加してくることが見込まれています。
さらに、今後は労働力の高齢化が進むことが予測され、事業場において疾病を抱えた労働者の治療と仕事の両立への対応の必要性が高まることは必至です。 当院では、脳卒中後遺症を抱えながら就労されている方、神経難病の治療を行いながら就労されている方を対象とし、両立支援外来を開設しております。これまで両立支援医療は、がん患者様が中心でしたが、厚生労働省主導のもと 2020 年度より新たに脳卒中、指定難病、肝疾患が本医療の対象として追加されました。
本外来ではリハビリテーションスタッフ・ソーシャルワーカーと連携協力のうえ、産業医資格を有した神経内科専門医が、患者さんの状況に合わせて、事業場における産業医と直接的に意見書の交換を行います。本外来は一度では終わらず、職場環境やご本人の状況変化に応じ、継続して介入していきます。本外来を通じ、心身の状態に合わせた適切な働き方と、適切な業務内容を設定し、最良の案を事業場に提案致します。
社会における両立支援のニーズは確実に高まってきています。このような社会的問題に対し、我々の専門性が少しでもお役に立てますと幸いです。脳卒中後遺症、神経難病を抱えながら、就労についてお悩みの方がおられましたら、是非一度ご相談ください。
外来時間
毎週火曜日 午後
担当医師
脳神経内科 萩原 悠太 医師
※学会、緊急患者対応などで、告知なく医師交代、休診となる場合もあるのでご了承ください。
可能な限り紹介状の作成をお願いします。
宛先:聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 患者支援センター (両立支援外来)
〒241-0811 神奈川県横浜市旭区矢指町1197-1
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