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前立腺肥大症に対する新たな低侵襲治療

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植込み型前立腺組織牽引システム治療

はじめに

新たに当院では、前立腺肥大症に伴う排尿障害に適応される植込み型前立腺組織牽引システム(ウロリフト)の治療ができるようになりました。
本治療は、2013年にFDA:米国食品医薬品局で認可され、欧米では30万人以上の患者さんが治療を受け、安全性と効果が実証されています。米国泌尿器科学会、欧州泌尿器科学会のガイドラインでは前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺吊り上げ術が推奨されています。

治療の流れ

手術室へ入室し、麻酔をかけ眠っていただきます。
基本的に処置中に痛みを感じる事はありません。処置時間は15-20分程度です。

  1. デバイスシステムを前立腺の閉塞部まで挿入します。
  2. 留置される小型のインプラントによって、排尿障害の原因となっている前立腺を外側に吊り上げ、牽引します。
  3. システムによる治療は、閉塞した尿道を拡大することにより、迅速で信頼性の高い症状の緩和を提供します。

治療の特徴

  • 服薬より迅速な症状改善
  • 術後射精機能障害または勃起障害は、一過性の症状があっても消失し、新規発症はありませんでした
  • これまでの前立腺肥大症の治療の中でも術後カテーテル挿入率が低いです
  • 2泊3日から3泊4日の入院期間で実施が可能です。(日帰り手術は、患者さんとの相談で実施可能です)
  • 数日で日常生活に戻れます

おわりに

本治療はすべての患者さんに適応になるわけではございません。治療にご興味のあるかたは、泌尿器科外来へご来院のうえご相談ください。最適な治療をご提案させていただきます。

「植込み型前立腺組織牽引システム治療」紹介動画

https://youtu.be/e20Ak49YD6E

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