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神経精神科

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診療科の特色

当院神経精神科では、うつ病、統合失調症、認知症、神経発達症(発達障害)など の多くの精神科疾患を診ております。また他の診療科と協力して身体疾患と併存する精神科的な問題にも取り組んでいます。そうした問題に取り組む中でメンタルヘ ルスの問題が明らかになり、当科につながった患者さんも多くおられます。

神経発達症については、以前は「なんとなくこの人変わっているな」という視点で 見られていた方々が実は神経発達症の問題を抱えていて、そのために日常生活で 色々と悩み、辛い思いをされていることが明らかになってきました。

また認知症についても、超高齢社会化している日本においては極めてポピュラーな病気として、多くの方々が大 なり小なり関わってきている現実があります。その中でも近年、画像検査による鑑別診断も進み、なおかつ認知 症の当事者やそれに深く関わる家族を支援する形で、地域での医療連携も少しずつではありますが広がってきて おります。

我々神経精神科ではこうした方々への治療とできる限りの支援をするために、日々努力をしております。皆様方のご期待に添うために、丁寧な診療を心がけていきたいと考えています。

最後になりますが、我々は「何が患者さんにとって一番良いことであるのか」を常に念頭に置いて診療をしております。そのことについて、くれぐれもご承知おきいただけると幸いです。

外来受診について

受付時間:月~金の8:30~11:00
初診
1.診療情報提供書(紹介状)をご用意いただき、外来連絡による事前予約をお願いいたします(外来受付にて来院日のご案内をさせていただきます)。認知症および65歳以上の患者さんはご家族同伴での診察をお願いいたします。また、外来に事前のご連絡がなく直接来院された場合は、診察までお待ちいただくことがございます。
※予診および簡単な検査(問診)を行います。診察は再診予約の方を優先させていただくため、待ち時間が生じることをご承知おきくださいますようお願い申し上げます。

2.当科では以下の疾患は対応困難です(専門スタッフが不在)。ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。
・薬物依存、アルコール依存の(入院)精神療法
・摂食障害の(入院)心理カウンセリング
・中学生以下の小児精神疾患(高校生につきましては、保護者同伴での診察をお願いします。)

3.当面の間、土曜は休診とさせて頂きます。電話問い合わせもできません。月曜~金曜の平日受診をお願い申し上げます(祝日を除く)。
※受診前に事前連絡をお願いしております。事前連絡のない方におかれましては後日あらためて来院をお願いすることもございます。
再診
1.待ち時間短縮のため予約による時差来院をお願いしております。厳密な予約制限を行っておりませんので、当日の診察の進行具合により待ち時間は変動いたします。

2.予約をお持ちにならない再来患者さんの受付は平日 8:30~11:00(時間厳守)とさせていただいております。

3.状態が芳しくない患者さんは事前に外来連絡及び外来受付にお申し出くださいますようお願いいたします。

外来担当医表

… 部長
… 医長
診療


時間
午前 午後
安田 学
清水 梨々花(6/16 休診)
村岡 陽
安田 学(2、4、5週)
清水 梨々花(6/2、6/16休診)
村岡 陽
安田 学(6/17 休診)
清水 梨々花
長岡 聡太
安田 学(6/17 休診)
清水 梨々花
安田 学
村岡 陽
吉井 巧
安田 学
村岡 陽
長谷川 浩
安田 学
清水 梨々花
村岡 陽(6/19 休診)
安田 学
村岡 陽(6/19 休診)
清水 梨々花
村岡 陽(6/20 休診)
菅原 一晃
清水 梨々花
村岡 陽(6/20 休診)
菅原 一晃

(第1・3週)
初診外来
〈休診〉

(第2・4・5週)
〈通常診療〉

取り扱い症例・治療成績等

 取り扱い症例(年度実績) 2021年 2022年 2023年
新外来患者数 346人 435人 437人
外来患者延数 11,551人 11,378人 11,268人

1.一般外来診療

 取り扱い症例(年度実績) 2023年
初診患者数 826人(院内コンサルト含む)
ICD分類F0 383例(46.3%)
下位分類 F00:アルツハイマー型認知症 139例(F0の中で36.2%)
F01:血管性認知症 25例
F02:
(レビー小体型)
(前頭側頭葉変性症)
26例
(11例)
(15例)
F05:せん妄 143例(F0の中で37.3%)
F06:
(軽度認知障害)
(器質性精神障害)
(高次脳機能障害)
49例
(29例)
(18例)
(2例)
F09:
(特定不能の器質性精神障害)
1例
ICD分類F1 24例(2.9%)
下位分類 F10:アルコール関連疾患  18例
F12,15:大麻・覚せい剤関連疾患 3例
F19:特定不能の薬剤による障害 3例
ICD分類F2 52例(6.2%)
下位分類 F20:統合失調症 45例
F21:統合失調症型障害 1例
F22:妄想性障害 2例
F23:急性一過性精神病・拘禁反応 2例
F25:統合失調感情障害 1例
F29:特定不能の精神病性障害 1例
ICD分類F3 94例(11.3%)
下位分類 F31:双極性障害  13例
F32:うつ病 75例
F33:反復性うつ病 3例
F34:気分変調性障害 3例
ICD分類F4 200例(24.2%)
下位分類 F40:全般性不安障害 3例
F41:パニック障害、不安障害 35例
F42:強迫性障害 7例
F43:
(適応障害・心因反応)
(PTSD)
124例
(117例)
(7例)
F44:解離性障害  4例
F45:身体表現性障害 25例
F48:特定不能の神経症性障害 2例
ICD分類F5 28例(3.3%)
下位分類 F51:非器質性不眠症 27例
F53:産褥期精神障害 1例
ICD分類F6 1例(0.1%)
下位分類 F61:パーソナリティ障害 1例
ICD分類F7
(知的障害)
10例(1.2%)
ICD分類F8 12例(1.4%)
下位分類 F84:自閉症スペクトラム障害 12例
ICD分類F9 14例(1.4%)
下位分類 F90:注意欠陥多動性障害 13例
F94:反応性愛着障害 1例
ICD分類G40
(てんかん)
2例(0.2%)
精神障害非該当 6例(0.7%)
これまでの傾向
老年期精神障害、認知症 40%
気分障害、不安障害、不眠症 40%
統合失調症 10%
てんかん 5%
その他 5%

2023年度の1日平均外来患者数は42.0人です。

2.リエゾン依頼(院内他科入院のコンサルト)
せん妄、適応障害(不眠、抑うつ状態)、他院からの精神疾患継続診療、緩和ケア(精神腫瘍学)、救命救急センターにおける精神症状のケア(精神科スーパー救急ではありません)

地域医療連携について

  1. 初診は事前の外来連絡による予約になります。再診は完全予約制です。地域中核病院として「広く浅く初期対応を行う」が当科の基本方針です。他院の新患予約を行いながらも受診まで待てない状況においては、転院を前提に短期的な診療を行うことも可能です。
  2. リエゾンコンサルテーションを優先とした診療を行います。外来診療を中断して院内他科(特に救命救急センター)からの依頼患者さんの診療を行う場合もございます。当院は日本総合病院精神医学会専門医研修施設です。
  3. 当院では地理的に横浜市の近隣3区(旭区、瀬谷区、泉区)、並びに大和市の方が中心に来られることが多いです。しかしその他の地域から来られる場合、地理的に通院継続が難しい、或いは精神症状に応じてご自宅から近い場所のクリニックや病院をお勧めすることがありますことをご了承ください。
  4. 診療科の紹介(特徴)でも申し上げたとおり、総合病院でなければ対応が難しい精神科診療を優先したいと考えます。逆紹介も積極的に行ないます。
  5. 就労支援、また精神科リハビリテーションは行っておりません。

特殊外来「ものわすれ外来」としての診療は行っておりません。限られた患者さんへの診療を行う事より、―人でも多くの患者さんへの認知症の早期発見と治療・介護導入が急務と考えました。まずはお気軽に一般初診外来を受診して下さい。

1.一般的な診察の流れ

  • ものわすれがあるか?
    (HDS-R)
  • ものわすれがどの程度生活に影響を与えているか?
    (問診、FAST、CDR)
  • ものわすれの原因は何か?
    (身体疾患の評価、頭部 MRI またはCT)

2.その他追加検査

  • 心理検査各種
    (MMSE、時計描画テスト、COGNISTAT、ADAS、FAB、MoCA-Jなど)
  • STM-COMET
    (認知症まで至らない記憶障害の検出)
  • VSRAD
    (頭部 MRIに追加、海馬萎縮の評価)
  • SPECT
    (脳血流の評価、eZIS解析)
  • MIBG心筋シンチ
    (レビー小体病の評価)
  • DATスキャン
    (レビー小体病の評価)
  • 脳波
    (意識レベルの評価、症候性てんかんの評価)

3.治療目標

記憶障害予防の薬物療法、問題行動抑制の薬物療法、介護サービス受給の援助

1~3まで達成されたら、地域家庭医への誘導も勧めております。

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