診療体制
次のような専門医や資格を有した医師 6名(うち非常勤 1名)で診療にあたっています。
日本神経学会認定専門医 4名(うち指導医 1名)
日本脳卒中学会認定専門医 2名(うち指導医 1名)
日本内科学会総合内科専門医 3名
日本老年医学会専門医・指導医 1名
日本超音波医学会専門医 1名
日本脳神経超音波学会認定検査士 1名
施設認定
日本神経学会認定教育施設
日本脳卒中学会認定教育施設
一次脳卒中センター研修教育施設
得意分野
脳神経内科の診療では、疾患だけではなく患者さんの生活背景を考えることが重要だと感じます。西部病院脳神経内科では、患者さんが治療と社会生活を両立できるよう、患者さんの背景に合わせた医療を提供できるよう心がけています。就労している若い方であれば復職・就労継続を目指した対応を取り、高齢の方であれば快適に生活できることを重視した対応ができるよう配慮しています。
(神経免疫疾患)
多発性硬化症・重症筋無力症・視神経脊髄炎などの神経免疫疾患は、就労世代での罹患率が高い難病です。2023 年度より西部病院では、近年発展が目覚ましい神経免疫疾患に対する生物学的製剤の配備が完了し、適宜治療を行っています。就労をしながら治療を受けている方には、主治医が事業場の産業医または安全衛生管理者と直接的にやり取りを行う「治療と仕事の両立支援外来」が介入し、就労継続を支援しています。
(脳卒中)
当院の脳卒中診療では、急性期は脳卒中専門医が初期対応し、脳神経外科と連携したうえで機械的血栓回収療法(カテーテル治療)を含め迅速に治療を行います。血管領域の超音波専門医も在籍しており、的確に脳卒中の病状の評価を行ないます。そのうえで後遺症が残った際にも、リハビリテーションスタッフ・ソーシャルワーカーと協力のうえ、できる限り復職・就労継続を支援します。若い脳卒中患者さんにおいては、その復職率の低さが社会問題となっています。当院では、リハビリテーションスタッフによる評価の情報をもとに、主治医がその後遺症の性質を事業場に理解してもらえるよう主治医意見書を作成します。当院の脳卒中診療のゴールは、疾患を治すまでではなく、安定した社会生活を取り戻すこととしています。
(神経変性疾患)
当院には、パーキンソン病を含め多くのご高齢の神経変性疾患の患者さんが通院されておられます。神経変性疾患は、発症したご本人のみならず、そのご家族にも負担を強いる疾患です。当院の診療では、ご家族からのお話も積極的に伺い、ご本人の状態だけではなく、それぞれのご家庭の状況にも配慮した治療を行います。ときには入院による内服薬調整・リハビリテーションも挟みながら、なるべく長くご家族と一緒に幸せな時間が過ごせるよう努めています。
(機能性疾患)
当院は、伝統的に臨床検査技師の脳神経領域の知識が深く、質の高い脳波(てんかん診療)・電気生理学的検査(末梢神経疾患・筋疾患診療)を行っています。常に技師とも検査所見を協議しながら、適切な診療に結び付けています。また頭痛診療に関しては、専門外来を開設しています。