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症例紹介
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消化器・一般外科(消化器外科)

肛門疾患

 肛門疾患には、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻、肛門周囲膿瘍、肛門ポリープなどがあります。ときどき肛門からの出血を痔と思い放置されて、直腸や肛門に進行がんとしてみつかる場合があるため、肛門の症状で悩んでるひとは専門的な外来の受診をお勧めします。
 当院では、大腸肛門病専門医による「大腸肛門疾患専門外来」を設けておりますので、お気軽にご相談ください。

痔核

 痔核の原因として、血管・弾性結合組織・粘膜下筋からできている肛門クッションや、それを支える組織が引き延ばされて弱くなることや、肛門内圧の上昇などあげられます。したがって、排便習慣(便秘やいきみなど)が痔核発症の大きな危険因子とされています。また、長時間坐ることや非ベジタリアンの食生活などの生活習慣も発症の危険因子といわれています。
 痔核のうち、歯状線と呼ばれる肛門と直腸の境界の直腸側にできるものを内痔核、肛門側にできるものを外痔核といいます。痔核の症状には、出血、疼痛、脱出、腫脹などがありますが、痔核が脱出して自然に戻らないものなどが手術適応となります。手術には、痔核の結紮切除術やゴム輪結紮術などがあり、約1週間の入院が必要となります。

裂肛

 裂肛とは、肛門に生じた裂創、びらんなどの非特異的潰瘍性病変の総称です。原因として、便秘が多いといわれていますが、下痢でも発症します。
 基本的に薬物療法で治りますが、慢性化により肛門狭窄を来すことがあります。肛門狭窄による疼痛などの症状が強い場合は、手術が必要となることがあります。

痔瘻・肛門周囲膿瘍

 肛門周囲膿瘍は、内肛門括約筋周辺にある肛門腺への感染の結果として発生します。膿瘍が切開されたり自然排膿されると、瘻管が生じて痔瘻が形成されます。痔瘻(小児期の痔瘻を除く)は自然に治癒することはまれであり、放置することで肛門周囲膿瘍を繰り返し、長期間の経過によって痔瘻がんを発症することがあります。痔瘻は基本的に手術の適応となります。
 特殊な痔瘻として、クローン病に合併するものがあるほか、結核やHIV感染症、膿皮症などが関与するものもあるため、専門医に

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