患者さんとご家族の”より良く”を支えるために
乳がんは年々増加し、女性の臓器別がん罹患率では第1位となっています。現在、我が国では年間92,300人(2020年)を超える方々が乳がんと診断され、女性の9名に1人が今や乳がんになる時代です。そのため、健康が当たり前と思って過ごしていた「私」に突然、乳がんという宣告にショックを受けるとともに「まだ子供が小学生で手が掛かる」「母の介護はどうしよう」「仕事を止めて治療に専念した方がいいの」など、描いていた将来と違う現実に戸惑ってしまいます。また、乳がんの治療は、乳がんのタイプやステージによって治療法が異なります。病気のことだけではなく生活全般についても一緒に考え、リソースを活用し「私と家族」を支援するのが乳がん看護認定看護師の役割です。治療のことでは無いから遠慮せずに「ちょっと聞いてみようかしら」と気軽にお声をかけてくださると嬉しいです。