最初の2年間をどう過ごすかで、その後何十年と続く医師人生が決まる!
縫合、CV、腹腔鏡。手術場を通して実践力を磨く。
私は消化器外科の指導医として研修医の指導に当たっているのですが、研修医の皆さん全員が外科医になる訳ではないので、まずは、どの科に行っても通用するような基本的な技術・知識を身につけてもらいたいと思っています。
外科と言えども基本は全身管理です。手術へ行くまでの患者さんの状態把握、手術、そして術後の管理。手術を通して全身管理ができる医師に育ってもらいたいと思いますね。
研修内容としては、簡易的なキットを使った基本的な縫合研修やCV研修を研修医全員に受けてもらいます。そして、ローテーションで消化器外科に来た際には、実際に手術場に立ち簡単な手技を経験することができます。一般的な大学病院に比べ病院の規模こそ小さいですが疾患としてはすべて扱っているので、そういう意味では必要最低限の知識が効率的に学べる環境が整っていると言えるのではないでしょうか。
腹腔鏡手術を積極的に取り入れているのも西部病院の大きな特長です。大腸の手術で言えば9割以上腹腔鏡で行いますので、そこを研修医時代に経験できるというのは今後大きな強みになると思います。手術場で実際にカメラを持ってもらうのもそうですし、若手の外科医向けに行う腹腔鏡のトレーニング実習にも希望があれば参加できます。腹腔鏡の技術認定医資格を持った外科医が他の大学病院に比べ多く在籍しているので、手厚い指導のもと実際の臨床に即した手技が習得できますよ。