西部病院で学んだこと
西部病院は規模的にチームや指導医の先生方と研修医の距離が近い
時間が経つのは早いもので2年間の西部病院初期臨床研修も終わろうとしています。研修初日に緊張と不安で押しつぶされそうだったのが昨日のことのようです。西部病院での研修は決して楽ではありませんでしたが、勉強の毎日で、私なりに大きく成長することが出来たと思っています。
私が研修をしている中で気付いたのは、私が「この先生の説明わかりやすいなあ。」、「この先生の手技、素晴らしいなあ。」と感じた指導医の先生方にはある共通点があるということです。それは、一つ一つの医療行為に理論的な理由を持っているということです。ルート確保を例にとると、自分と患者さんの位置関係、姿勢、駆血帯を締める位置、皮膚のテンションのかけ方、針の刺し方・角度などについて全ての行為に明確な理由があり、その理由に基づいて毎回同じように行動されていました。行動に明確な理由があることで頭の中にインプットされやすいのはもちろんですが、アウトプットもスムーズに行えると感じました。西部病院は規模的にチームや指導医の先生方と研修医の距離が近いため、このように理由を付けて丁寧に教わる機会が多かったように思います。教わるたびに医療は芸事であると感じました。何度も繰り返して正しい「型」を体に覚えこませる。これが良い医師になることへの近道なのかもしれません。