現役研修医からのメッセージ

緊急時に対応できる“引き出し”を増やす

患者さんの命を救うために、痛みにも耐えました
西部病院で学んだ「手動換気」は、「気管挿管」のバックアップとして、緊急時に使われる手技の1つです。
肺に酸素を送るために、気管にチューブを入れる「気管挿管」は、通常は機械を使って自動的にチューブを送り込みます。しかし症例によっては機械による挿管が難しいケースがあり、そのときは医師が手押しで送り込む「手動換気」が行われます。
手動換気はコツを掴むまでに時間がかかるので、多くの病院では初期研修医には教えません。一方で、西部病院では「呼吸停止という生死にかかわる事態で求められる手技は年次に限らず身につけたほうがいい」、という方針に基づいて、初期研修医にも積極的に指導していただけます。
一定のリズムを守りながらチューブを押さなければならないので、練習を長時間続けていると、腕がパンパンにはれてしまいます。辛かったのですが、気管挿管のような「これがダメならこれで」という手技を身につけることで、診療の“引き出し”が増えると思って耐えました。

意欲を支えてくれたのは指導医のバックアップです
脳外科の臨床研修では、1年目から慢性硬膜血腫の穿頭術や水頭症のシャント術などの手術で執刀医を任されました。緊張はしましたが、指導医の先生がついていてくださるので、不安はなかったですね。
指導医の先生方は、研修医が積極的になればなるほど、期待以上のチャンスを与えてくれます。より多くの手技を身につけたいという、強い意欲を持った方には、西部病院での臨床研修をお勧めします。
私の父は長野県で診療所を開いています。地方では医師の数が少なく、父のように1人で専門外の診療に取り組むお医者さんは、少なくありません。私も研修が終われば、地域医療の現場に入りたいと考えていますが、いまは多くの患者さんを助ける医師になるために、自分の“引き出し”を増やしています。