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Crosstalk 指導医、研修医の座談会

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佐々木先生
青山先生
福村先生
村橋先生
西牧先生
金子先生
01 研修医としてこの病院を選んだ理由を教えてください。
佐々木先生
学生時代、実習でこの病院に来たのですが、その際、院内の雰囲気がとても和やかだと感じました。医師はもちろん、コメディカルの皆さんとも仲が良くて『働きやすそうな病院だなあ』と思いました。
青山先生
私も、佐々木先生と同じで、院内の雰囲気がとても良かったからです。職種を問わず、職員同士が廊下で必ず挨拶を交わしていて、風通しがよい印象を受けました。また、幅広い診療科があるため、自分がやりたいと感じたことを実現しやすそうだと思いました。
福村先生
僕は2つ理由がありました。ひとつは、院内の雰囲気がとても良かったことです。もうひとつは、実家がこの近くで開業しているので通いやすいこと、それと、実家の病院からこの病院へ患者さんをご紹介することもあるので、病院内の雰囲気を実際に体験してみたかったからです。
村橋先生
僕は、横浜で生まれ育ったので、地元でできる研修先を希望していました。この病院を訪問すると、研修医室が広くて、研修医一人にひとつずつ机が割り当てられ、パソコンも設置されていましたし、普段は自分の参考書を入れておいたり、休憩したりなど、快適に勉強できる環境が整えられていると感じました。
西牧先生
大学病院でありつつ、規模が程よいところが研修に適していると感じました。それと、僕も、研修医室に一人にひとつ机があって、また、広い空間が与えられていることに魅力を感じました。病院によっては、机があったとしても狭かったり、研修医の机が無いこともあるので…。
金子先生
僕も2つ理由があって、ひとつは、他の方も話されているように雰囲気がすごく良いことです。上の先生にも話しかけやすいですし、コメディカルの方々とも仲が良くて関係が良好だと思います。もうひとつは、研修医の人数が少ないので、一人ひとりに対して手厚い指導が受けられると感じて選択しました。
02 実際に研修医となった後の当院のイメージを教えてください。
佐々木先生
研修前のイメージ通り、院内の雰囲気が良く、研修室は広くて働きやすく、環境がすごくいいなと思いました。
青山先生
職種間の関わり方は、想像していた以上に密接でした。例えば、栄養部、リハビリテーション部、画像診断・治療部の方々など、さまざまなコメディカルの担当者に対して、すぐに電話で質問ができますし、質問内容が自分の中でまだふわっとした状態のままで伝えられるのもありがたかったです。また、『超音波の練習がしたい』といった個人的な要望も瞬時に実行できる環境でした。
福村先生
僕も、佐々木先生や青山先生と同感です。コメディカルの方々への相談は学生の頃よりもしやすかったですし、細やかなアドバイスをして頂けるので、現場で働かせてもらって本当にありがたいなと思いました。
村橋先生
僕は、他学卒のため学生時代に研修でこの病院を回っていないので、この病院での研修は初めてでした。困ったときは、先生をはじめ、コメディカルの方々が丁寧に教えてくださいますし、研修前のイメージ通りで全く不満はないですね。
西牧先生
僕も、他の先生方と同じ感想なのですが、とにかくまわりの方々に相談しやすいですね。それに加え、手技も担当させてもらえる環境が整えられています。
金子先生
相談しやすいことが、さまざまな利点をもたらしてくれます。例えば、研修医は多くの診療科をローテーションしながら学ぶのですが、もうすでに終えてしまった診療科について疑問が出た場合、いつでも気軽にその診療科に立ち寄って、先生やコメディカルの方に教わることができるので本当に助かりました。
03 研修するにあたり心掛けていることを教えてください。
佐々木先生
『疑問に感じたときに、すぐ解決すること』です。分からないと思ったその場で質問すると、教科書に掲載されていないことや、上の先生ならではのご意見をお聴きすることができますし、必要なときに必要なことが聞けたので、身につきやすいです。後で聞くと、すぐ実行に移せないため、結局やらないで終わって忘れてしまったり、気にしなくなってしまいます。だからこそ、院内の雰囲気が良いのはとても重要で、廊下で先生とすれ違ったときでも質問できるので、機を逸することなく、とても助かっています。
青山先生
私の場合は、診療科ごとに、習得したいことが異なるので、疑問点をその場で指導医に質問しながら、『どんなことを考えているから、どんな動きにつながっているのか』を確認するように心掛けています。
福村先生
僕の場合は、病棟で患者さんの診察をする際に、病気として診るのではなく、どういう患者さんなのか、人間全体を診るように心掛けています。病気を治すお薬を処方しても、患者さんの性格や経済的なことなど含め全般を把握していないと適切な診療とならないのではないかと考えます。一人ひとりに相応しい治療法を模索するためにも、人に寄り添った丁寧な診察が大切だと思います。
村橋先生
僕は、研修医といえども、病院から診療に対する報酬を受け取っていることを忘れてはならないと感じています。基本的なことではありますが、遅刻をしたり、勝手に休んだりしないよう自らを律するようにして、学ぶだけではなく、医師としての立場をわきまえて過ごすようにしています。
金子先生
入院中の患者さんの治療の行方を気にするようにしています。治療後に自宅に戻られるのか、入院してリハビリを続けられるのか、転院も視野に入れる必要があるのかなど、患者さんと先生が会話されるときに、どんな声がけをされて、どういった治療をされているのか、診療経緯から学びを得るようにしています。
04 当院で研修を受けて良かったと思うところを教えてください。
金子先生
教わる先生との距離が近いので、研修中疑問に感じたら、どんな些細なこともすぐに質問できるのが良いと思います。コメディカルの方にも相談しやすい環境が整っているので、すごく勉強になっています。
西牧先生
三次救急に対応しているので、ICUや産婦人科の研修がしっかり受けられて良かったです。三次救急を学びたい方には、望ましい環境だと感じています。
村橋先生
大学病院ですので、一般的な疾患の他にも、地域の病院ではなかなか携わる機会が無い珍しい疾患など、さまざまな症例について研修を受けることができます。
福村先生
三次救急に携わることができたのが良かったです。また、研修医の数は、聖マリアンナ医科大学病院の本院と比較すると当院の方が少ないので、その分、医療への介入度合いが高く、さまざまな症例に立ち会うことができ、学びも深いと感じています。
青山先生
各診療科にローテーションする研修医は1人ずつなので、診療科の先生をはじめコメディカルの方々、職員全体で研修医の面倒をみてくださる雰囲気です。また、こちらからも相談しやすいので、教えていただく環境として恵まれていると感じています。
佐々木先生
理由が2つあるのですが、ひとつは、病院の規模がそれほど大きくないので、患者さんをひとつの診療科で診るだけではなく、包括的に治療できるのが良いと思います。つまり、その患者さんがリハビリをされていればリハビリを診にいけますし、別の診療科にかかっていればそちらの確認もして全体で把握ができます。もうひとつは、総務課の方の取り組みや連携が良く、融通も利かせてもらえるので、医療業務以外のことで全くストレスフリーなのが、とても楽で助かっています。
05 救命センターを経験されていかがでしたか?手技はどれくらい経験されましたか?当直は大変でしたか?
金子先生
三次救急は、二次救急と比較して緊急度が高いので、診療のスピード感が違います。先生方が、頭の中で考えながら猛烈なスピードで診察していくので、それを実際に体験できたのは貴重でした。気管挿管など、多種多様な手技も経験でき、身につけられることも多いと思います。当直は月に4回あり、多くの患者さんが来院します。
西牧先生
さまざまな手技を経験できます。また、三次救急ならではの重症患者さんの対応は、医師としての貴重な経験です。手技については、重症ですぐに処置が必要な方以外で、比較的症状が安定している場合に、静脈にカテーテルを入れるなど比較的高度な手技をすることもあります。三次救急の当直は、重症度が高いので大変ではあります。
村橋先生
三次救急は、救急患者の『最後の砦』です。他院で受け入れられない患者さんに、どういった治療を施せば良いのかをスピード感を持って対応する現場は貴重な経験になりました。手技については、さまざまな機会が設けられていますし、先生から『今日はこの診療をするけれど、研修に来られますか?』と声もかけて頂けます。当直は日によって急患の状況も変わるので、毎回辛いというわけではないです。
福村先生
三次救急は、診療科に分かれているわけではないので、さまざまな症例に立ち会えたことはすごく良かったと思っています。本院と比較すると、研修医の数が限られているので、手技を経験できる機会が多くありがたかったです。また、先生以外にNP(診療看護師)さんもいらっしゃるので、双方から学ぶことができました。当直については、症状の急変や事故で、不規則な時間に起きて対応するため、学生時代に夜中まで働いた経験が無かったので、本来であれば寝ている時間に対応することに慣れるまで大変でした。
青山先生
三次救急については、重症患者と帰宅できる方との判断を瞬時に行う研修として勉強になったと思います。その一方で、病棟については、総合的な知識が求められるため、研修医が全てを理解するのは難しかったですが、経験させてもらえる場面が多かったことは良かったです。当直は、寝られないことが辛かったです。
佐々木先生
三次救急については、重症患者が運びこまれたときにスピード感をもって治療する経験が、とても勉強になりました。病棟については、研修医に合わせた患者さんを担当できるように振り分けられるので、一番勉強になったと思います。当直は大変ですが、翌日はほぼ帰宅できるので、当直明けは気分が良く、僕は当直も嫌いではないです。
06-01 お給料について、残業代や手当てはありますか?
村橋先生
17時以降も残務があれば、『残業代』をつけることができます。また、感染症患者対応時には『防疫手当』が支給されます。その他、『当直手当』も支給されます。
06-02 寮があるとのことですが、寮に住んでいらっしゃる方はいますか?住み心地はいかがですか?
福村先生
僕は、寮に住んでいます。病院のすぐそばにあるので通勤時間が短くて楽です。また、家賃が安い(2万円)のと、前に住んでいた研修医が置いていったものは使って良いので経済的です。コロナ前は、寮のみんなで遊んだりできたのも楽しかったです。住み心地も良く、住めば都だと思います!
06-03 日々の食事はどうしていますか?
西牧先生
病院内に食堂があるので、そこで食べることが多いですね。お昼から夕方まで営業していて、メニューも豊富ですし、美味しいです。その他、病院内には、24時間営業のファミリーマートもあるので、そこを利用したりもしています。
07 研修中、大変だったことがあればエピソードを教えてください。
佐々木先生
上級医が帰宅するかしないかぐらいのときに、患者さんが急変されたことがあって、僕が対応しなくてはいけませんでした。救命医を呼んで、研修医も呼んで、夜中も僕が診ていたのですが、その日は、別の患者さんがもう一人入院されたので、もう本当に大変でした。
福村先生
僕は、一番最初に配属された診療科が最も大変でした。というのは、病院で働くのが初めてだったので、カルテの使い方や病院の仕組み自体が把握できていなかったからです。段取りが分かってきたら、大変さは軽減していきました。
村橋先生
僕は、学生時代にこの病院を回っていなかったので、まずは、どこの病棟にどの診療科があるのかが分からなくて困りましたし、大変でした。
西牧先生
研修では、さまざまな診療科を経験するので、行った先の診療科でどのような動きをすればいいのかを把握することが大変でした。また、やらなくてはいけないことを理解したり、指導医からの質問に答えるのも難しかったです。
金子先生
少しわがままな患者さんに対して、どのように対応すればその方が落ち着いて診察を受けてくれるのかを考えるのが大変でした。
08 今後の目標ですが、将来、どのような医師になりたいでしょうか?
金子先生
僕は、実家で父の病院の後を継ぐのをゴールに据えて頑張っています。研修の3年目以降は脳神経内科に入局予定です。内科医として幅広い知識を持った医者になりたいと思っています。
西牧先生
僕は、産婦人科に入局し、お産をとること、手術ができることを目標に学んでいきたいと思っています。また、赤ちゃんの診察についてもしっかりと知識を身につけたいと考えています。
村橋先生
僕は、代謝・内分泌内科に入局します。疾患に対する数値や治療も重要ですが、できるだけ患者さんの希望に寄り添った治療ができる医師になりたいと思っています。
福村先生
僕も、実家の開業医を継ぐ予定ですが、こうして研修医として、先生やコメディカルの方々にさまざまなことを教えて頂いたので、今度は、逆の立場となって、研修医に自らが学んだ知識を教えられる医師になりたいと思っています。
青山先生
私は、消化器内科に入局するので、その分野に特化するのはもちろんですが、内科の基本知識は忘れずにいたいと思っています。豊富な知識を身につけて、さまざまな治療ができる医師になりたいと思います。
佐々木先生
僕は、消化器内科を専攻するのですが、内科の基本をしっかり勉強して適切な治療ができる、また適切な診療科に紹介できる医師になりたいと思います。